工場のサンプル作成の流れ(動画あり)
こんにちわ!
今回はGSKの現地工場でのサンプル作成の流れをご説明します。
工場側で動画を作成してみましたので、実際に映像でご確認いただけます!
まずは一連の流れを動画にしましたので、ぜひご覧ください。
GSKでは量産製造の前に、
弊社の各営業担当から工場の担当者へ校正サンプルを作るため、サンプル作成指示書を送りサンプル作成に入ります。
仕様書(作成指示書)には、
基本的な製品の情報を細かく指示します。
指示通りにサンプルが上がり、お客様から承認をいただいてから量産に入ります。
まずは市場へ部材を探しに行く
指示書を元に、工場の担当者が市場へ行きサンプル分の部材を購入します。
弊社工場がある東莞には
虎門市場という大きな部材市場があります。
他にも広州市にも大きな市場がありますが、まずは工場近くの虎門市場で探します。
工場からは車で20分程度の場所にあり
サンプル作成の前、希望の部材があるかどうか
先に市場に探しに行き、生地見本を日本へ送ってもらうような手配も可能です。
生地の素材、厚み、色、織り方、加工法など大変多くの種類があり、市場にはお店が沢山あります。
ファスナーやボタンなどの部材もたくさんの種類とお店があり、工場の担当者はお店を巡って、希望通りの部材を探します。
現場で写真を撮ってGSKの担当者と確認し
間違いなければサンプル分の部材を購入します。
サンプル作成開始
部材が揃ったらサンプル作成に入ります。
サンプル作成室でまずは指定サイズどおりに型紙を作ります。
型紙には印刷位置や刺繍位置など間違えないように指示を入れていきます。
そして、購入したサンプル用の生地を、型紙どおりに裁断していきます。
量産時は金属の抜き型を使って大量に裁断していきますが、サンプルの場合はまずはレーザーで裁断します。
生地裁断後にすぐに次の加工に移れるように、
この生地手配〜生地裁断と並行して
入稿されたデータからシルク印刷用の版下や刺繍版を作成しておきます。
型紙通りに裁断された生地は、
シルク印刷や刺繍などそれぞれのパーツごとに加工をしていきます。
シルク印刷
シルク印刷は、PANTONE指定色通りになるよう、インクの色を調合します。
弊社は、色のご指定はPANTONEでのご指定をお願いしています。
「画面やデータ上の色味に合わせて」
といったご依頼もあるのですが
その場合でもPANTONEでのご指定色を
お客様と確認するようにしています。
どうしても環境やデバイスによって
色味が変わってしまうため
間違いが無いように世界共通の色見本として
PANTONEで指示するようにしています。
上の写真は今回の動画用に作ったサンプル版なので
複数のロゴが一つの版にまとめてありますが、
実際サンプルをお作りする時は1色につき版は1つずつ作ります。
量産時は、印刷の色ごとにご発注数量分をまとめて印刷するので版下は色ごとに別なのです。
今回のサンプルの場合、
①紫色のロゴ
②ピンク色のテキストロゴ
③ゴールドラメのロゴ
を印刷しますので全部で3版となります。
刺繍
刺繍は、長年弊社の工場の協力工場である外部の刺繍専門工場で作ります。(サンプルも量産も)
刺繍もシルク印刷と同じく、
入稿データに合わせて色ごとに版を作成します。
今回のサンプルは1色なので1版となります。
指示書の色指定(PANTONE)をベースに
一番近しい色の刺繍糸を糸見本帳から選びます。
縫製
各加工が済んだ部材はサンプル室にて縫製作業に入ります。
このサンプル室での縫製の際に、
加工が難しい部分や指示通りの作成が不可な場合
例えば生地の厚みなどで縫製ラインがブレる、
指示通りの加工だと不良率が高いと判断された時
サンプル室から工場の担当者へ報告が入り
すぐにGSKの担当者へも報告が入ります。
GSKからお客様へもこの段階で、
写真なども揃えて事情を報告し
代替の加工方法などをご説明して
確認してからサンプル作成をいたします。
サンプル出来上がり
出来上がったサンプルは日本へ発送され、お客様の元に届きます。
サイズや生地、印刷、刺繍など問題なければ、
そのまま量産進行となります。
GSKではお客様の商品を責任を持ってお作りするため
また、お客様のご希望とミスマッチの無いように
安心して量産をご依頼いただけるように
量産前に校正サンプル作成は必ず実施するようにしています。
印刷の種類や色々な加工についても
分かりやすくご紹介できるようにまた動画や写真など
情報を発信していきますので、ご期待ください☆
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